靴用に限らず、革は牛の皮その物ではなく、それをスライスしてから素材として使用します。この作業をなめしと呼んでいます。革はスライスする際の部位によって様々な特色を持っているので、靴自体の使用目的や構造で使い分けられるのです。靴用に用いられている皮革にもたくさんの種類がありますが、ここではいくつかの種類をご紹介しましょう。
 
  フルグレインレザー
 

これは革の表面である銀面(イラスト参照)を含んだ皮の部分を製品にしたものです。この部分は一枚の革から限られた量しか取れないために高価になってしまいますが、抜群の耐久性や強度としなやかさを併せ持った素晴らしい革となります。ガエルネのシューズやオフロードブーツは、主にこの革を用いています。
革の断面は簡単に描くとこのような構造になっています。なめし加工の段階で、表面の表皮層はそぎ落とされ、主にコラーゲンなどの繊維質でできた真皮といわれるものが、製品としての革となります。
革をスライスして製品とする際に一番表層部を用いる事から、ファーストレザーとも呼ばれます。

・採用モデル:
 SG.12
 FASTBACK
 ED-PRO(NATURAL BROWNを除く)
 No.145
 
  オイルドレザー

革の加工に際してフルグレインレザーに植物系のオイルを染み込ませて処理をした革の総称。抜群のしなやかさと耐久性を持っています。ただし油分が飛びやすいので入念な手入れを要する革でもあります。

・採用モデル:ED-PRO(NATURAL BROWN)
 
  T・D・MORO

年齢を重ねた牛の革で作られ革自体の強度も強いのですが、堅さもあります。ガエルネでは特殊な加工によって強度を落とさずに柔らかさを出しています。厳選した牛からしか取れないので高級シューズに採用されています。

・採用モデル:FUGA
 
  ロリカ、マイクロファイバー(合成皮革)

「ロリカ」「マイクロファイバー」は正確には製品名です。合成皮革であるこの素材は天然皮革に比べ、軽くてしなやかです。独自の製法で、天然皮革を模して作られたこの素材は、合成皮革にありがちな通気性の悪さや、耐久性の悪さを払拭し極めて天然に近い外観と性能を持った素材です。また自ら撥水性を持つため、素材自体が防水性を持つ点が特徴です。

・採用モデル:G-RS、G-RW、G-IKE、タフギア、タフギアフラット、バランストレ


【イタリアの革】
イタリアの革製品は世界でも評価が高いことはあまりにも有名ですが、デザインや装飾もさることながら、素材となる革の良さも見過ごせません。イタリアでも革は専ら輸入に頼っていますから、原料としての革は他の国と特に違った物ではありません。どこが違うかと言えば、それは革をなめす加工技術に長けている部分です。そして長年培われたこの技術と、豊富な知識によって、現在イタリアの革製品は世界でも確固たる地位を築きあげているのです。もちろんガエルネも革の吟味には細心の注意を払い、独自の高い基準でモデルにあった革を選別しています。
 

靴の製法 製造工程