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オフロード用ソールに関する知識を掲載してあります。各ソールの特徴、異なったカテゴリーのブーツとソールとの組み合わせで生まれるクロスオーバーブーツの話、ビブラム社ストーリーなど。オフロードブーツをよく知るためにも参考になります。
   
  オフロード用ソールの種類は大きく分けて以下のように分かれます。
細かなキャラクターはメーカーによって若干の差はありますが、概ね次のようなコンセプトで区分けされています。
               
 
   
 
厚 さ 厚め
重 さ 比較的重い
材 質 比較的硬いがペグ上で滑らないように柔軟性も併せ持っている
耐久性 ロングライフ
パターン 踵のあるスムーズフラット形状
 
 
特徴
 
  ・フラットな形状
・剛性が高い
・耐久性が高い
・高いグリップ力
・適度な柔らかさ
 
   コーナリングで足を出してバランスを取ったりする関係で路面に引っかからない形状が求められます。また大きなジャンプの着地で足を痛めないように剛性も高くなっています。モトクロッサーの鋭いステップに耐えるために耐久性が高くなければなりませんが、そのステップ上で滑らないようにグリップも良くなければなりません。そしてマシンの操作を妨げないしなやかさも必要です。
 このように相反する部分も多いのですが、コンパウンドの硬さと形状によってバランス良く作られています。硬いから耐久性が高いわけでもなく、返ってボロボロと崩れるように減る場合もあります。また柔らかすぎると消しゴムのように磨り減る為に最適なコンパウンドを見つけることが重要です。
 
 
  ビブラムモトクロスソール  
   ビブラムモトクロスソールは適度な柔らかさを持つために摩耗や破損が極端に少なく、高い耐久性を誇ります。またそのパターンは走行中に地面に押しつける事を考慮していますが、スタート時に路面を蹴ることが出来るようにくさび形のパターンを持ちます。
 特質すべきは土踏まず部分で、ここは僅かにふくらみを持たせており加減速の加重を上手くステップに伝えることが出来ます。またジャンプの衝撃を吸収したり耐久性を高める要因ともなっています。
 
 
   
 
厚 さ 土踏まず部分も厚みが一緒なので比較的厚い
重 さ 比較的軽い
材 質 グリップと操作性最優先のため柔らかい
耐久性 グリップの割には耐久性が高い
パターン ブロックパターンだが踵がないフラット形状
 
 
特徴
 
  ・飛び抜けたグリップ力
・しなやかさ
・高い耐久性
・踵の無いフラットな形状(ただしグリップ確保の為にブロックパターンである)
 
   足を着かない事を競う競技ですが、いざ足を着いたときは減点を少なくするためにもどんな路面でも最高のグリップを提供するソールが必要です。またミリ単位でマシンをコントロールするためにマシンの挙動を正確に伝える事はもちろん操作を妨げない柔軟さも求められます。
 セクションの下見などで歩く距離も多く、路面の質を見るために爪先で路面を蹴る場合もあるので剥がれにい事も重要です。マシンのバランスを取るためにステップ上での自由度が上がるように踵のないフラットな形状をしています。
 
 
  ビブラムトライアルソール  
   2006年からガエルネのトライアルブーツにも採用されるようになったこのソールは路面を選ばずに最高のグリップを提供するために足の裏の役割に合わせてパターンを変えています。主にステップに加重する部分のブロックは大きめにしてダイレクト感を高め、足を着くときに一番力の入る部分のブロックは地面を包み込むようにブロックを小さくして柔軟性を高めています。もちろん泥詰まりの無いように排土性も考慮しています。  
 
   
 
厚 さ 薄い(ブロック高はある)
重 さ 軽い
材 質 グリップの良い柔らかめのコンパウンド
耐久性 比較的高いが、土踏まず部分が薄い為にジャンプの着地などの高加重に弱い
パターン 踵の有るブロックパターン
 
 
特徴
 
  ・高いグリップ力
・適度な柔らかさ
・軽い
・高い耐久性
 
   エンデューロと言っても耐久モトクロスの類ではなく、自然の地形を利用したオープンエンデューロなどでの使用を前提としています。沼や沢を利用する場合、マシンがスタックする場合もあります。そんな時にマシンを押し進める為に高いグリップ力を誇るこのソールが必要になるのです。そして適度な柔らかさを持つためにブレーキやシフトのフィーリングが良く、トライアル的なセクションもあるオープンエンデューロには最適です。過酷な使われ方をするために耐久性も高くなっています。また構造上ソール自体が軽く出来ており長時間の装着でも疲労を最小限に留めます。
 
 
  ビブラムエンデューロソール  
   ガエルネED-PROのアイデンティティとも言えるこのソールは実はビブラム社が最初に製品化したソールです。以来70年に渡って第一線で活躍している実績がこのソールの性能を表しています。
 このソールの高いグリップ力はブロックパターンの絶妙さはもちろんのこと、柔軟なコンパウンドによってソール全体でグリップをする事によって導き出されています。この柔らかさが操作性を高めることになっています。そして登山に使用されるために軽量に作られていることも長時間の装着が当たり前のエンデューロに最適だったのです。
 
 
   
  どのブーツでも言えることですが、ソールがグリップするには幾つかの要因が絡んでいます。  
 
1. ソールのコンパウンド
2. パターン
3. 接地させるブーツの構造
 
 
1. ソールのコンパウンドは柔らかければグリップが高くなります。しかし多くのオフロードバイクに採用されているギザギザしたステップに対する為にある程度の硬さが必要になります。
2. 泥や土を効率よく排出しなければグリップは望めません。しかしオートバイを操作する上で溝を深くしすぎるとブロック剛性が下がり挙動をダイレクトに感じることが難しくなります。排土の方向や足裏の役割分担に沿って効果的にブロックを配さなければなりません。
3. パターンとコンパウンドが最適でもソールが正しく地面に押しつけられなければグリップは望めません。そのために足首の動きが良く、路面に追従しやすいブーツの構造も必要になります。
 
     
   
   もともとオフブーツのソールは登山靴のソールを流用した物でした。本体も登山靴をモデファイした物だったから当然ではありましたが、その後モトクロス用は路面に引っかからないようにブロックがくさび状になり、それが今のような平底に変化していきました。  
   また、トライアル用はかかとを無くす事でステップヘの引っかかりを無くし、体重移動の自由度を増し、そして万一地面に足を着いた際のグリップカを高める事に成功しました。エンデューロ用は一時期姿を消していましたが、日本で本格的なエンデューロが芽吹くと同時に初期の登山用ソールを流用する形で復活しました。しかし多様化した現代のオートバイのジャンルではその全てに合ったブーツを用意するのは困難です。  
   そこでブーツ本体のキヤラクターとソールのキャラクターを組み合わせる事で理想のブーツを作り上げる手法が取られる様になりました。そんなソールをジャペックスではクロスオーバーブーツといいます。
ではどんな組み合わせがあるのでしょうか。
 
 
クロスオーバーブーツというとこんな場合が考えられます。
 
  モトクロスブーツにエンデューロソール  
 
プロテクションが欲しいけど難所での押しや歩きを考慮したグリップ絶大なソールにしたい。
ソールが軽いので長時間の装着にはエンデューロソールの方が良い。
ソールが柔らかいので操作がしやすい。
 
  エンデューロブーツにモトクロスソール  
 
足首の動きが良いエンデューロブーツをコースでも使いたい。
ソールの厚みがある分バイクに乗るのが主体のツーリングではこちらの方が疲れにくい。
モトクロスに使う場合もブーツが軽いので女性や子供でも負担が少ない。
ラリーにエンデューロソールが良いと考えられがちですが、実はソールに剛性が無いと逆に疲れる場合があります。そのため硬めのモトクロスソールをチョイスするライダーも多いのです。
 
  エンデューロブーツにトライアルソール  
 
新たにトライアルを始めたがブーツは履き慣れたエンデューロタイプを流用したい。(コスト削減効果も)
トライアルブーツは丈の短いのが多いので丈の長いエンデューロブーツでプロテクションも確保したい。
エンデューロで使う際により高いグリップを求める。かかとが無いためにステップワークに幅が出来る。
 
  トライアルブーツにエンデューロソール  
 
トライアルブーツは最近人工皮革を使用して軽いのでツーリングやエンデューロにも使いたい。そこでソールは踵があって耐久性の高いエンデューロ底を使用したい。
 
  エンデューロブーツにモタードソール  
 
モタードブーツというとモトクロスブーツベースの製品が多いが、足首の動き易さからエンデューロブーツにモタードソールを貼りたい。(これを押し進めてトライアルブーツやミニモトブーツにモタードソールを付けたいというライダーが出てきています)
 
 
例えば、
モトクロスブーツにエンデューロソールというのは結構多い話です。弊社の保守工場でも頻繁に行っています。
エンデューロブーツにトライアルソールは成田匠選手が好んで使用しています。彼の場合は丈の長い方が格好良いからだそうですが。(苦笑)
エンデューロブーツにモタードソールは現在製品化していますが、ユーザーの要望からラインナップされたものです。
エンデューロブーツにモトクロスソールも以前は多かったのですが、サイファーが出てから軽さのメリットが少なくなって弊社への加工依頼は減りました。
 
       
 
   ビブラム社(Vibram)は、登山家であるイタリア人、ビターレ・ブラマーニ(Vitale Bramani)によって、1937年に創立されました。彼は登山家である彼自身の経験から、登山における厳しい環境の中で、軽さ、耐久性、機能性、そして安全性の高いラバーソールの開発に従事しました。当時はピレリー社の工場で生産されていました。厳格な品質管理はこの頃つちかわれた物です。  
   そして1945年、K2の初登頂を成功させ、現在本社のある北イタリア、アルビッザーテに自社工場を設立、原材料の仕入れ、配合の開発、商品開発、生産、販売すべてを担い、その経験と実績により世界最高峰の山に挑む登山家たちの足元を支えています。  
   今では年間3200万足が生産され、シーズンごとに開発されるデザインは50種に及び、輸出先は世界120ヶ国、靴業界のトップブランドをはじめ、ビブラムソールを求める企業は1000社を超えます。  
   重登山、トレッキング、ロッククライミング用に開発されたアウトドア部門以外にも、用途にあった機能性を備えつつ、加工仕上がりの完成度の高さが定評のリペアー用アイテム、機能にファッション性を加え、プラダ、ナイキとのコラボレーションでモーダ界にも進出しています。機能性を第一に考慮し、かつイタリア発信の創造性に富むデザインは、世界で高い評価を得ています。  
   長年の信用と実績を築いた黄色いロゴは、世界でもっとも有名なソールメーカーのトレードマークです。また、このトレードマークの入ったソールはビブラム社の自信が込められています。


世界から絶大な信頼を得ている性能と品質を生み出すビブラム社工場、開発室
 
   
   
   
   
   
   

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