<第1セミファイナル 14:15〜>
お昼も食べ昼寝もして、いよいよセミファイナル。13分+1周のレースだ。路面は全て乾き、ダートも完全に乾きホコリが立つぐらいだ。

第1セミファイナルのスタート直後です。アウト側からうまく前に出る事が出来ました。 |
グリッドは12番手で前から3列目の一番右だ。1コーナーは直角右なので、ラインを塞がれないようになんとかして前に行く事を考える。いよいよ、赤シグナルが消えスタート!
スタート直後、インが少し詰まりかけていたので、アウト側に逃げ1コーナーに入る。なんとスタートで7台ぐらい抜いたようだ。先頭がまだ近い。少し直線が続いた後の2コーナーもタイトな右コーナーで、そこでは抜く事が出来無かった。今回のジュリアンはやたらに速くどんどん先に行ってしまう。前にいる黒い#35CRF(写真参照)に詰まってしまっている。抜けそうで抜けない。真後ろに付いていると、ブレーキポイントなどが違う為、体力を無駄に使ってしまうので様子を見ながらスキを見つける。ダートでは抜くところが全くない。無難にダートは走るのが良い。3〜4周後ろに付いていたのだろうか、オンロードの左コーナー進入で唯一スキが出来るところを発見し、ラインが自分と違うのでそこで抜いてみようと。いよいよそこのコーナー手前になった。いつもよりも早めにスロットルを開けその一瞬のスキにしかける。大げさかもしれないが、自分の右足と相手のバイクのフロントタイヤが当たりそうなぐらいの気持ちだろうか。(もちろん当たっていはいない)相手がひるんだのでなんとか抜く事が出来た。緊張しながらも、ほっとしている自分がいる。前のライダーはだいぶ先に行ってしまっていて誰もいない。ミスをしないように無難に走りイン側を塞ぎながら抜かれないよう走る。自分のバイクは音が静かなので、真後ろに付いている#35CRFの音がずっと聞こえて、常に後ろに気が行っている状態だ。ダートに入った時もイン側は開けない。うおっ!!小さなコブがある右コーナーで、なんとエンジンが止まってしまった!1速であまりにも低い回転を使っていたらエンジンが止まってしまった。まだ後ろのライダーの音が聞こえない。急いでエンジンをかける。

#35との接戦は3〜4周。なんとかパスする事が出来ほっとしています。 |
「ヘイッ!!ヘイッ!!」と、後ろでさっきの#35CRFが詰まってしまったようで叫んでいる。ダートではラインを外すとリスクが大きくて抜く事が出来ないのだ。なんとか抜かれずに再スタート出来た。レース中なのに「ごめん」と後ろに手を挙げている自分がいる。前に出てしまえばこっちの物だ。ターマック部ではこの#35CRFには負ける気はしない。すぐに#35CRFの音が消えた。よしっ、このまま行ける。残りの“1ラップ”のボードが出ている。もう前のバイクは先に行ってしまい見えないので、とにかく無難に1周する事が重要だ。ダートもいつもよりも気を使い走り、ターマックに戻り、無事チェッカー!
もう腕がパンパンだが、お客さんがいるので、もちろんウイリーをして一緒に遊ぶ。>こちらでは一番重要な部分かも。
なんか、#94ジュリアンがとても喜んでいるぞ。どうやら今日1位に入って明日のOPEN650Aのポールポジションを取ったようだ。
気になる自分の順位は・・・4位!!過去最高の予選結果。これで明日はもう1つのクラス第2セミファイナルで勝ち残ったライダーが一緒になるので、グリッドは8番手スタートになる予定。全部で37台が一緒に走るのだ。すごい台数だな。8番手スタートだったら、もしかしたら表彰台にいける?と思う人がいるかもしれないが結構問題がある。2クラスのレース結果を見ると、僕よりもベストタイムが速いライダーが10人もいる。ポールポジションのジュリアンは1分33秒335。僕は1分35秒824。29秒も離されてしまった。
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レース後、もうグッタリで左ヒザの調子も悪い為、メカニック磯海氏に毎回向かえに来ていただいていました。
4位が嬉しくてメットの中で笑っています。 |
明日のレースは、スタートで前に出て今の順位をキープするか、とにかく付いて行くしかないのだ。
ひとまず疲れたので明日に向けホテルに戻る。ヒザも早く治さなければ・・・。
明日26日(日)は本戦が2回。後半へ続く・・・。
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2005 スーパーモタード フランス選手権 ロエアック戦
(LOHEAC)
6月25日(土)、26日(日) SM650クラスに参戦
<レース報告 後半>

スタート前あまりにも気温が上がった為、日陰を探して休んでいます. |
<6月26日 日曜日>
朝6:30、今日は昨日と違って普通に晴れている。これなら、安心してダートで飛ばす事が出来そうだし、前後のタイヤもスリックタイヤで全然行けそうだ。晴れた事によって昨日よりも、かなりテンションが上がってくる。サーキットに着くと、朝早くから大勢のお客さんがもう集まり始めている。Tシャツやキャップなどのアイテムを置いている売店もいつもより多い。こういう華やかな状況の中で走れると思うと、何か、こうワクワクする。
昨日の足の痛みは、酷くなっているのだが、外側から見る分には腫れてはいない。2レースだけだから我慢して頑張るしかないのだ。
<第1ファイナルOPEN650A>9:45~ 13分+1周
まだ、気温は20度を超えて来たぐらいだが、タイヤも柔らかめでも問題はなさそうだ。時間になりスタート前のウェイティングエリア(ライダーの待機場)に向かう。前回のレースよりもいい成績を残したいと思うとかなり緊張する。ウェイティングエリアでは、緊張のあまりヘルメットのあごひもを意味もなく触ったり、ゴーグルの位置がやたらに気になってしまったりする。
コースイン。スタート前に、1周だけ走りマシンと体を慣らし、スターティンググリッドに付く。1列に4台ずつ並ぶ。僕の場所は前から2列目の右から2番目。つまり予選グリッド7番手。今まで決勝でこんな前に来た事はない。後ろを見るとたくさんバイクがいる。10列目まである。全部で37台!
何が何でもホールショットを取りたいが、コース幅が狭く、前に並んでいるバイクとバイクの間の幅は1台分もないから、間から前に出るのは不可能だし、スタートしてすぐに直角右コーナーで、自分がいる所が右側寄りなのでかぶせられる危険がある。これは、前日の予選の時のようにはうまくいきそうにないな。
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スタートして10番手
なかなか難しいスタート後のコーナーだった。 |
シグナルが消え、いよいよスタートだ!いつもスタートは速いのだが、前のバイクの間を抜けられない。ぜんぜん順位を上げられない。ましてやアウト側からやっぱりかぶせられ、8番手ぐらいに下がってしまったようだ。次の2コーナーでもゴチャゴチャの中なんとか立ち上がりで前に行けるように努力をするが・・・だめだ。直線が100m以上続き、その後シケイン。ここはタイヤのカスで滑りやすいから慎重だ。とはいえ皆、気合いたっぷり、後輪がスリップしてハイサイドしかけていてしまうぐらい激しい攻防戦。ダートでも後輪をガンガンぶつけられながらの1周目。さすがにこれは参る。なんとか持ちきって、2周目までその順位をキープ。3周目に入ると、2台前の白い#37CRFがエンジンストールしすぐにエンジンが掛からない。すかさずパス。まだ前には何台もいる。そのままの順位で5周目ぐらいに入り、少しずつ前と距離が離されて行く。ダートに入り細かいコーナーに入る.ダートのほとんどのコーナーの内側にはコブが作られていて、普通には走らせてもらえない。自分のバイクはスプロケの調整が間に合わなかった為1速と半クラを使って走らざるをえない。
ん・・・!!何!今度は自分がエンジンストールしてしまった。すぐ後ろのバイクが後輪にぶつかって来る。僕は再スタートをすぐ試みるのだが、あまりにも静かすぎる僕のバイクは、周囲の音でエンジンが掛かっているか良く聞こえない。スタートに時間がかかってしまい、3台に抜かれてしまう。やばい。これはやばい。
今まで抑えていた、#95YAMAHAサルバドーレ選手は僕の前に出た途端、一気に離しにかかった。前にいる2台は、ほぼ同じペースで、ダートで少し詰まるぐらい。ダートは走れるラインが1本しかない為、抜けない。

ダート出口手前。完全にダートの路面が固まってしまっている。そこそこグリップします. |
こういう抜かれた後は、時間が経つのが早い。ラスト1周の看板!抜き返せそうで抜けない時って、後、何周かあればと考えてしまう。前のKTM2台も激しく対決をしている。常にコーナーの進入などでミスばっかりしているのだが、抜けるような隙間は与えてくれない。直線は自分のバイクの方が遅く厳しい。最後のコーナーでラインを変え立ち上がり重視に、そのまま最終シケインに入ったがクロスして・・・。失敗。チェッカ?。ゴールラインでは0.09秒差で負けました。
レース後はお互いの良いレースをたたえながら、握手したりしてパドックに戻る。前にいたKTM2台は、1台は576ccでもう1台は660ccだった。どおりで立ち上がり、ちょっとミスしてもあっという間に離されるわけだ。で、#94ジュリアンは、なんと1位でベストタイム1分31秒613。この男かなりやるなぁ。ホントに得意なコースレイアウトなようだ。僕は10位と後退。レース中のベストタイム、1分32秒859で、ジュリアンとは28秒離れている。とにかくスタートとエンストをしたのがすべての失敗だ。午後のレースでもう一度1桁順位を狙い、気持ちを入れ換える。 |
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お客さんの一部。この砂埃の中でも、楽しそうに見ています.とても暑いのでみんな上半身裸。 |
<第2ファイナルOPEN650A>13:55~ 13分+1周
昼食はサンドイッチとコーラと、スポーツをする前としては、ちょっとジャンキーだったが昼休みが終わってすぐにOPEN650Aの第2ファイナルが行なわれる。いよいよレース前チェック場へ集合だ。天気は良くなり過ぎで、直射日光が暑い。待っている間、風もなく最悪。フランスのライダー達もちょっとした日陰を探して休んでいる。磯海メカニックに水をもらい乾いたのどを潤し、他のライダーと和気あいあいと話しをする。みんなリラックスしたムードだ。けど、本番になると、わめきながら走ったりぶつけて来たりとアグレッシブなで面白いライダー達。
スターティンググリッドは第1ファイナルと同じ7番手なので、失敗した先ほどとは違う方法で前に行けるように、スタートのイメージトレーニングを何度も行なう。
いよいよウォーミングアップラン(スタート前の1周)。先ほどとは違い路面温度が高い為、少し固めの新品タイヤを履いていてに皮むきを行う。路面は清掃され、グリップが良さそうだ。
私は7番手グリッド。スタートしてもOK!と赤旗が隠されオフィシャルが横に消える。急に周りのバイクの回転が上がり、テンションも上がる。レッドシグナルが消える待つ。私はシグナルを見ながら最初のコーナーを見る。
シグナルが消えスタート!!ウイリーもせずうまくスタート。しかしだれも抜けない。1コーナーでは怯まないように少し強引にインを塞ぐ。そのままインベタのまま2コーナーへ。立ち上がりはやはり抜けない。シケイン、3コーナーと抜くスキを与えてくれない。自分も後ろから来る音の方向を聞きながら、インを塞いだまま走る。何度も後ろのバイクのフロントタイヤが視界に入って抜かれるんじゃないかとドキドキ物だ。ダートのジャンプではタイミングをミスしてしまい後輪が跳ね上げられ危うく転倒する所だったが、立て直す。
1~2周はダートで皆、前に詰まった状態になる。唯一のパス出来る場所は、ダートバンク。皆バンクに行ってしまうので、バンクを使わずイン側を確実に走ってバンクの出口で後ろを塞ぐ。なんとか、1台パス。もう今自分が何位かなんて判らない。とにかく前のバイクを抜けばいいのだ。ダートからアスファルトに出る所は3周目にもなると、ダートの土がかなり出て来て、ホイルスピンをしてしまって加速が出来ない。リヤタイヤにトラクションをかける事を気にしながら立ち上がる。オフロードセクションでは前のバイクにやっと行ける状態だ。多少離れてしまってもロードセクションで前のバイクと詰める事が出来る。前に黒っぽいバイクが2台いる。2~3周ぐらい3台で固まって走っていたのだが、最終コーナー手前で3台のうちの一番前が、フロントからスリップダウン。2番目のライダーもそれを見てしまってそのまま一緒に真っすぐ行ってしまった。(見てしまうと一緒に共倒れするのは良くある話し)よしっ一気に2台抜き!と思ったら1コーナーでその2台目にいたKTM#99が、インベタのまま俺の事を抜いて行ったのだ。すごーーーい。さすがに驚いた。こんなに早く復活して次のコーナーで抜いて行くとは!おもわず、「イェーイ!!」なんて余裕も無いのに、そのライダーに叫んであげてしまった。俺は馬鹿か。

後ろとは完全に離れています。最終シケイン手前のコーナーです。 |
僕の後ろのライダーはまだ離れているようだ。前のライダーをどうにかしないといけない。このライダーやたらにロードの立ち上がりが速い。多分排気量の違いが大きく出ているはず。ダートでミスが多くなってくれるのだが、無理、抜けません。いろいろライン変えて走ったけど、抜けないまま時間が周回過ぎて行く。ラスト1周。#99は微妙にペースダウンし始めた。最後の一周を無難に完走しようとしている。もう、俺の腕も限界で手首がうまく使えなくて、腕全体でコントロール。微調整が効かないのでダートでもミスが増える。最後の力を振り絞って、最終のコーナーからシケインでのパスに賭ける。#99のコーナーの進入でラインが崩れた。よっしゃー!、俺のラインを変えて早めにスロットルを開ければ抜ける!とスロットルを全開にして、あきらかに#99よりも速い立ち上がりをした。と前の#99が急にギヤ抜けっぽい挙動で、ぶつかりそうにうなり、スロットルを戻してしまった。うわーーーー!!
#99が・・・何事も無かったように加速の速いマシンを走らせる。スロットルを一瞬戻してしまったが故に、すぐに全開にしたが、時すでに遅し。0.3秒差で負けてしまった。全開のまま勢い余って直角1コーナーでブレーキし忘れて、コース外に出そうになりました。すごく悔しい。本当に悔しい。スロットルを一瞬戻していなかったら、ぶつかっていたかもしれないが、絶対抜ける自信はあった。あ?あ。けど、しょうがない。もう完全燃焼です。
すぐにパドックに戻らずに2コーナーの手前で一度マシンを止めて、何千人もいるお客さんに手を振る。「ヒュー!ヒュー!」と、たくさんの観客から祝福を受ける。日本人が走っていると、何度も放送されていたからだろう。ストレートでは、ウイリーやバーンナウトをして盛り上げているライダーが5台ぐらいいる。おお!これは!忘れていました。37台全部抜いて行った所でコース独占。コースを逆走してもオフィシャルは何も言わない。
手始めにハンドルの上に座ってウイリーやらストッピー(前輪だけで走り続ける技)で様子を見る。放送でも「何か日本人がやっているぞぉ!!」と言っていたようだ。お客さんの拍手に合わせスロットルを煽り、盛り上げる。ホントこちらの歓声はすごい。こっちが興奮してしまう。極めつけのバックライド(後ろ向きで運転する技)やサイドアスファルトスキーで。見ている人がみんな手を振って歓声をくれる。オフィシャルが怒り出す前に退散・・・というか、オフィシャルも普段見ない技にビックリして喜んでくれたのは良かった。
パドックに戻ると、今のレースの表彰式が行われている。なんと#94ジュリアン2連勝で総合優勝に輝いていたのだ。完璧な勝利に自信に満ちあふれていた。というか、もうニコニコ。普段警察官をやっているとは全く思えません。
ジュリアンのチーム員に僕もかなり祝福された。「よくやった、すごいぞ」と。
成績を聞くと、なんとまた上がっていた。過去最高の6位。ベストタイム1分32秒828とタイムは対した事無いが、平均的に速く走れたおかげで、こんな上位を走る事が出来た。けど、#94ジュリアンはベスト1分30秒913で、私との差は13秒。今回も全然敵いませんでした。
<今回の結果>
第1セミファイナル グリッド12番手 4位
第1ファイナル グリッド7番手 10位
第2ファイナル グリッド7番手 6位
総合順位 7位
応援して下さった日本の皆さん、ジャペックスのスタッフのみなさん、そして磯海メカニック、Kojiメカニック、ありがとうございました。御陰さまで前回よりももっと良い成績を残す事が出来ました。
そして、ジャペックス様提供のSG-10のブーツのおかげで転倒時などに怪我をしなくて済みましたし、ジャンプでも足首を守ってくれたおかげで、全3戦のレースとも出場、そして完走する事が出来ました。実際最初は本当に固くて「大丈夫かなぁー?」と思ったのですが、ブーツにも慣らしは必要で、使い込めば使い込むほど、動きやすい柔らかさになってくるので、ジャンプなどで足を守るのには丁度固さですね。今も、SG10特有のフィット感はほとんど変わらないままです。
Moto Avanti Racing & Ricky’s
#198 佐野 新世 (Shinyo SANO) |
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