10年以上の人気を誇り続ける、ガエルネのロングセラーモデル、タフギア。
タフギアは日本のオートバイブーツの常識を覆し、当時としては初めてバックルを搭載したショート丈のツーリングブーツでした。
今回仲間入りした“タフギア40”はどんな作品に仕上がっているのか、ご紹介していきます。
なぜ40か
ジャペックスとガエルネとのお付き合いが始まって40年が経ちました。
ジャペックス創業者がガエルネの創業者ガッゾーラ氏に「日本人の足にあった日本人向けの靴を作ってくれないか」と交渉をもちかけたところから歴史が始まります。無茶ぶりです。そんなに簡単な話ではありません。頑固おやじの眉間にしわが寄ります。「日本人の足だと?おもしろいこというじゃねえか」
度重なる意見交換を重ね、熱くなりすぎて時には喧嘩も⁈ 試行錯誤繰り返しながら数々のブーツが生まれてきました。みなさんご存知のトライアルブーツ“バランス”もジャペックス創業者のリクエストから始まり共同開発され、今日世界中で愛されるブーツとなりました。ジャペックスとガエルネの信頼関係は、40余年の月日を経て、積み重ねられてきたのです。
そしてこの歴史を記念すべく誕生したのがタフギア40(フォーティ)通称”よんまる”です。
イタリア人でも発音できるのか?よんまる。
それで、今までのタフギアと何が違うの?
違いはふたつ。まずは色です。
ヴィンテージブラウンという名の通り、ヴィンテージ加工により本革のような味のある色に仕上げています。初めて履いた時からまるでずっと前から履いていたかのよう。愛着がわきますね。
従来のタフギアとの大きな違いにお気づきですか?わかった方はかなりのタフギア通です!
そうです。ふたつめの違いはバックルとストラップです。よんまるのバックルとストラップはガエルネハイグレードのモトクロスブーツに使用されているものと同じ型を搭載。世界のプロライダーが愛用するブーツと同じパーツを使用しているということは大きな魅力ですね。
バックルだと脱ぎ履きがとても楽。ただいま、いってきますの他にも脱ぎ履きするシーンが多い日本では、本当にありがたいことです。
外装は合成皮革(マイクロファイバー素材)です。マイクロファイバーは柔らかく本革製ブーツのように「慣らし」を必要とせず、買ったその日から快適な履き心地を味わえます。しかもお手入れは本革と違って手抜きができちゃいます。ほとんどほったらかしでOKですが、欲をいえばガエルネウォータープルーフポリッシュを塗ると表面が保護され水を弾くのでお勧めです。
↑信頼のビブラムブロックソール。
ビブラム社はイタリアのソール専門メーカーで、登山靴やワークブーツに採用され、優れたグリップ力と耐久性に定評があります。多くのアウトドアシーンで、登山家にも愛されていることは前回のNo.145 の記事でもご紹介しました。
そして永く履いていただけるよう、Jリペアでソール交換がOK
後ろには主張しすぎないGaerneの文字。
足首まわりはアコーディオン(蛇腹)になっており操作性をアップさせています。また足首にフィットし、動作を妨げることなく、履き心地もアップさせる形状になっています。こういうところがジャペックスのこだわりです。
もちろんシフトガード搭載。(左右両方についています)
速乾性に優れたポリエステルメッシュの内装材を使用しています。またカーボンファイバールックの履き口もクッション性があり、長時間履いていも快適です。
2か所のバックルとストラップによる調整が可能。バックルベース自体の移設もドライバー1本で簡単にでき、ストラップにも調節機能がついているのでかなり自分好みにアジャスト可能です。
イタリアンカラーのタグがMADE IN ITALYの証です。
ストラップにもさりげなーくガエルネの文字が。
内側くるぶしにもプロテクションを内蔵しています。
まとめ
全体的にヴィンテージ感があり、見た目は本革と見間違えてしまいそうですね。合成皮革でここまでの重厚感はなかなか出せないと思います。機能面で従来のタフギアと違うのはバックルのみ。他の部分は変更がありません。タフギアは細かい機能にもこだわりを追求しており、ロングセラー商品であることがうなづけます。
このブーツを履く時には、ジャペックスとガエルネとの間で築かれてきた歴史をちょっとだけ思い出してみてください。作り手と履き手がつながる瞬間、あなたがイタリアとつながる瞬間です!
10年後も同じように愛されるブーツを作り続けたい。ジャペックスとガエルネの思いは今日も変わりません。
また10年経ったら今度はごーまるが出るのか?歴史を知ると履く時の楽しみが増しますね!
タフギアよんまるのご紹介でした。