防水防塵ラゲッジブランドとして知られるエンデュリスタン。
ブリザードサドルバックはバイクのリア側両サイドに荷物を積載できるラゲッジとして人気のモデルです。
そんなブリザードサドルバックがモデルチェンジされ、更に進化しました!
今回は新型ブリザードの特徴と取り付け方法を解説していきます。
より洗練されたサドルバック
こちらが新しくなったブリザードサドルバック。
外観は以前のモデルと大きく変わりませんが、細かい部分が変わったことによってより洗練された仕上がりとなりました。
生地感も少し変わり、部位ごとに生地を変えることで耐久性を保ちつつ、可動部や積載部はよりソフトで使いやすい生地感に。
オフロード好きが本気で考えたラゲッジというコンセプトは今回のモデルでもしっかり感じることができます。
ラゲッジとしての美しさも向上し、バイクに取り付けた際のかっこよさ、スタイリッシュさは健在。
オフロードバイクとしてのソリッドな雰囲気は邪魔せず、スタイルよく荷物を積載することができます。
左右の連結部は以前のモデルはストラップのみでしたが、今回のモデルからアダプターとして使えるベルトが追加され、更に派生させてエンデュリスタンを取り付けることができるようになりました。
バック本体の前側、後ろ側にもベルトを通せる仕様となっているため、XSベースパックやカンホルスターなどのオプションアイテムを活用できます。
以前はバック後ろ側のみにあった装備ですが、今回から範囲が広がったことでより使い勝手が良くなっています。
今回から蓋となるパーツが追加され、蓋を外して初めて内部の荷物にアクセスできるようになります。
左側はグローブなどの小物をコーデで固定できる仕様に、右側はファスナー付きポケットが蓋裏側に装備されています。
バック留口のロールトップ式は継続。
この方法はかなり防水性、防塵性が高く、故障も少ないため安心して積載することができます。
これまでありそうで無かった部分として、バック本体の上面にベルクロを配置。
こうすることでロールアップする際に簡単に面を合わせやすく、適度にホールド性も高いため便利です。
内装はエンデュリスタン恒例の赤い仕様。
暗い場所でも中の荷物が確認しやすく、どこに何があるかが覗けば一目でわかるようになっています。
更に熟成を重ねたブリザードサドルバック。
取り付け方法も少し変更されているため、ここからは取り付け方法を解説していきます。
取り付けはオフ車・アドベンチャー車メイン
今回のモデルから主にリア周りの取り付け方法が変更されています。
順を追って説明していきます。
まずは取り付ける車両の後部にサドルバックを載せ、位置を調整していきます。
前過ぎても後ろ過ぎても良くないので、タンデムシートの上辺りに乗っかるように調整してみてください。
取り付けに使うパーツは箱に入っており、各パターンに合わせて細かいパーツが用意されています。
今回使用するのはこちらのパーツ。
車体側に取り付けたボタンに引っ掛けて使用するパーツです。
本来の方法としてはリアフェンダーにこちらのパーツをネジ止めし、これに先程のパーツを引っ掛けて使用します。
しかし、フェンダーに穴を開けなければならないため、今回は違った方法で取り付けることにしました。
取り付けていくHONDA CRF250Lには荷がけフックが搭載されており、これに取り付けパーツを引っ掛けて使用します。
またキャリア装着車で使えるストラップも付属しているため、引っ掛ける場所があるバイクはそちらを使用してください。
引っ掛けるものがフェンダー周りになく、穴を開けるなどの加工をしたくない方は荷がけフックを使う方法でやってみてください。
サドルバックのリア側に取り付けられているバックルにストラップを通し、固定していきます。
ストラップが通しやすいように斜めにカットされているため、指でバックルを広げれば通すのは比較的簡単でした。
ストラップを通したら荷がけフックに引っ掛けて仮止め。
ここでテンションをかけると後ろに引っ張られてしまうため、位置が変わらない程度に仮止めしておいてください。
前側のストラップは従来の方法と同じくバイクのフレームやタンデムステップに通して縛ることでテンションを掛けられるタイプ。
今回はメインフレームに通して固定することにしました。
本来ならもう少し下側から引っ張ってテンションを掛けたいところですが、その下となるとチェーン周りに触れてしまう可能性があるため、今回はメインフレームにしましたが、可能ならもっと下方向に引っ張れるようにストラップを通す場所を調整してみてください。
ストラップを通したら引っ張ってテンションを掛けていきます。
すでに後ろ側で引っ張っていれば、テンションを掛けても大きく位置が変わらないと思うので、前側は最初から仮ではなく本締めで大丈夫です。
今回ほぼ全てのストラップに余りのストラップを固定するベルトが取り付けられているので、本締めしてから余ったストラップはまとめておいてください。
最後にリア側を本締めしてストラップをまとめたら終了です。
サドルバックを持って揺らしたら車体も揺れるくらい固定できていればOKだと思います。
もし左右のバックの位置が離れていてバック本体が下がりすぎてしまっている場合は一度テンションを緩め、各4点バックルが用意されているので、このストラップを引っ張って距離を近づけ、位置を調整してから本締めしてください。
故障した場合のスペアパーツも同封
サドルバックの前側のストラップの付け根を裏側から見てみると、以前のモデルより頑丈な作りとなっています。
万が一の転倒時や、テンションのかけすぎによってストラップが千切れてしまわないよう、付け根で接続パーツを交換できるようになっています(写真オレンジのパーツ)。
もちろん交換用パーツも同封されているため、万が一切れてしまった場合でも交換が可能です。
出先でトラブルに合う可能性もあるため、サドルバックを使う際は保険的な意味でもこのパーツを持っておきましょう。
専用ラゲッジとして進化
ブリザードサドルバックはこれまでもオフロードバイクやアドベンチャー、スクランブラーなどアップマフラーでオフロードを走るバイクに装着できるように作られていましたが、今回のモデルチェンジではその味付けが更に強くなっているように感じました。
全身泥まみれになるような場所を走ったとしても中身の荷物をしっかり守ることができ、かつ運転しやすいというのはエンデュリスタンならではだと思います。
逆にそこを追求しすぎてフェンダーに穴を開けるなどあまり一般的ではない取り付け方法になってしまっている部分もあるので、取り付けられるバイクは本当にオフロード系のバイクしか無いと思います。
製品全体のクオリティは間違いなく上がっているので、オフロードバイクやアドベンチャーにかっこよく、スタイリッシュに荷物を積載したい方、ぜひ一度見てみてください!