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スポーツバイクの足元をサポートするガエルネ「GP-1 EVO」と「G-RS」は何が違う?履いてみてわかったそれぞれの違いを解説!

走りの性能に重きをおいたスポーツバイクはライダーの単純なスキルだけでなく、ポジションやコーナリング姿勢など細かい部分が走りに大きく影響することがあります。

それさえもカバーするプロライダーはいますが、一般的なライダーが公道でスポーツバイクを楽しく上手に乗りこなすのに必要なのはスキルと同時にマシンを操作しやすい用品選びも重要です。
今回はガエルネから販売されているオンロードスポーツバイクに向けたGP-1 EVOとGR-Sの2モデルを比較していきます!
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どちらもフレーム付きオンロードブーツ

写真左のGP-1 EVO(ジーピーワンエボ)と写真右のG-RS(ジーアールエス)は同じくガエルネ独自のフローティングシステムを用いたフレームが搭載されています。
GP-1 EVOはカーボンコンポジット製、G-RSはプラスチック製と素材の違いがあり、GP-1 EVOのフレームのほうが剛性が高い設計となっています。

ブーツに直接縫いつけるのではなく、浮かせて配置しているため、操作系の動きはどちらもフレーム付きとは思えないほど良好です。
かかと部分に搭載されているヒールショックアブソーバーはGP-1 EVOにのみ搭載されている機能です。

ソールにも違いがあり、G-RSはガエルネの他のモデル同様にムレを防ぐエルゴプラスインソールが入っています。
対してGP-1 EVOのインソールはハイグレードインソール
SG-12などにも採用されているソールで、ガエルネ最上級モデルに搭載されているインソールです。

ハイグレードインソールはかかと部にショック吸収機能が搭載されていて、強い衝撃にも対応
ブーツ内部で足を正しい位置に来るようにサポートしてくれるなど、実際履いてみるとG-RSのソールより機能が高いことがわかります

BOAシステムはGP-1 EVOのみ

GP-1 EVOにはファスナーとシンプレートを閉じたら最後にふくらはぎ部の締めつけ感を調整するBOAクロージャーを搭載
G-RSには無い機能ですがこれが結構便利で、自分のベストなフィット感にダイヤルを回すだけで調整できるんです。

街を走るときは緩めにしておいて、ワインディングなどスポーツライディングするときはキツめに設定するなど、履いたまま調整ができるので、色んなシチュエーションを走る場合にも重宝します。

履いてみてわかった各部の違い

実際に2つを履き比べてみると、明らかにココが違う!というほどの違いは感じません。
G-RSの上位互換がGP-1 EVOといったように、GP-1のほうが性能が高いのは確かですが、その違いはそれぞれの細かい部分にありました。

まず剛性が高いのはGP-1 EVO
ライディングに必要な縦の動きは上下それぞれ一定のレベルまでは動かしやすいですが、それ以上の動きや横方向のねじれは自分の力では動かないほど頑丈です。
合皮が使われているブーツですが、可動部は蛇腹構造になっていて、蛇腹部分が伸び縮みして動いているだけでブーツ全体がたわんで動いているわけではありません。

対してG-RSも剛性は高いんですが、GP-1 EVOと比べてしまうと劣ります。
GP-1 EVOは可動部のみが動いているのに対し、G-RSは蛇腹の可動部以上の動きになった際はレザーがたわんで動くため、写真のようにブーツサイドにはレザーのシワができます。

またフレームもGP-1 EVOのほうが本格的でしなやかに動きます。
G-RSのフレームはピポット部がくるぶし少し後ろにあるのに対し、GP-1 EVOはくるぶしど真ん中にピポット部があります。

このおかげでブーツを縦に動かす際に軸の位置が微妙に変わるため、GP-1 EVOのほうが軽く動かすことができます
G-RSも動かしやすいことには変わりませんが、軸が若干後ろのためGP-1 EVOほど自然な動かし方はできません。

使うシチュエーションで選ぶのがベスト

もっと性能が明らかに違っていれば分けやすいんですが、GP-1 EVOとG-RSは完全に上位互換モデルだと思います。
ですがGP-1 EVOを公道で乗ってみると、正直ここまで必要なのかと思う事はありました。

ペダル操作もステップワークも思いのままにできるGP-1 EVOですが、普通に公道を走るだけならここまで剛性が高い必要はありません

G-RSも普通に公道を走るだけならオーバースペック気味ではありますが、固すぎないためこれならツーリングで使ってみても良いブーツだと思います。

GP-1 EVOは予め計算された可動部のみが動くのに対し、G-RSは計算された可動部+レザーがたわんで動くため、長時間履いていて負担が少ないのは自由度の高いG-RSです。

なのでスポーツライディングを織り交ぜたツーリングなどで使いたい方はG-RSのほうがおすすめ
適度な剛性感とプロテクション性能がスポーツライディングを引き立ててくれます。

スポーツライディングのツーリングもするけど最終的にはサーキットを走りたいという方はGP-1 EVOがおすすめ
世界のレースでも通用するコントロール性能とプロテクション性能なので、求める性能に必ず答えてくれるはずです。

値段差は2万円弱なのでそういった意味ではG-RSのコスパはかなり高いと思います。
これからしたいライディング、やってみたいこと次第で選ぶのがおすすめです!

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