ガエルネのブーツが壊れた際に修理してくれるサービスの「Jリペア」。
今回はガエルネを専門に取り扱うJリペアの職人さん、唐鎌氏にブーツを長持ちさせるためのコツを聞いてみました!
日常のメンテに活かせる部分も多いので是非実践してみてください!
履くときよりも保管状況が重要
ブーツは履いている時間よりも保管している時間のほうが圧倒的に長いもの。
なので履き方や使い方を考えるよりも、正しく保管することのほうが後々の結果に繋がります。
革にとって一番NGなのは紫外線です。
保管する場所はならべく日光が当たらず、風通しの良い場所で保管するようにしましょう。
それだけでも革の劣化具合が大きく変わり、正しく保管さえしていればナンバー145やフーガなどはソールを交換しながら何十年も履き続けられるブーツです。
革製品は基本この保管方法が多いと思いますが、ブーツも例外ではないので紫外線とカビからブーツを守りましょう!
時には洗って状態確認することも必要
モトクロスブーツなどオフロードで使ったブーツは一日で泥だらけになるのでバイクと一緒に洗うのが基本だと思いますが、他のモデルでもひどい泥汚れが付いた場合は水で洗ってOKです。
どうせ洗うなら泥汚れを落とすだけでなく、細かいところまで状態をチェックするようにしましょう。
ソールの剥がれや減り、シワになっている部分やシフトがあたっている部分の革の状態、留め具やバックルの割れなど、細かくチェックして故障している場合は進行する前に修理したほうが長持ちに繋がります。
水で洗ったら中に新聞紙を詰めて、日光が当たらない風通しの良い場所で乾かしましょう。
ポリッシュは色あせにも効果的
ガエルネブーツのメンテ道具としてウォータープルーフポリッシュがありますが、これは革の保湿とブーツの防水性を上げるためのものです。
定期的に塗り込んだ方が良いポリッシュですが、実は色あせ対策としても有効です。
ポリッシュを塗ることで色の入った革の上にポリッシュの膜ができるに近い効果が得られるため、ポリッシュを塗っておけば仮に汚れたとして簡単に落とすことができます。
色あせは日焼けや強く擦れる部分で色が薄くなってしまったり、逆に泥汚れやバイクのオイル汚れで色が黒くなってしまうこともあります。
100%色あせや汚れをポリッシュで防げるわけではありませんが、定期的に塗り込んで使っていたものと、たまに洗うくらいで使っていたものでは長い目で見ると雲泥の差が生まれます。
機能面も革が馴染んで動かしやすくなり、防水性も上がるので、ポリッシュは塗っておいて損はないメンテグッズです。
※パンテーラ、Gロケットは特殊な合皮のためポリッシュはお勧めしません。スエードやヌバックレザーにもポリッシュはNGです。
競技用モデルはサイクルが早い
モトクロスやエンデューロ、トライアルなど競技で使うブーツとなると使い方もハードな上に洗う回数も多く、劣化や消耗が激しくなります。
特にトライアルはソールの劣化が激しく、Jリペアでもソール交換の依頼が他の競技用モデルに比べて格段に多いんです。
トライアルモデルであるバランスなどは適切なタイミングでソール交換すれば3〜4回はソールを張り替えて使うことができます。
しかし、仮にソールが消耗して穴が空き、ミッドソールまでダメージが到達しているとソール交換ができなくなる場合もあります。
洗いながら、ポリッシュを塗り込みながら、各部の消耗具合をチェックして、減っていたり壊れていたりした場合は進行する前に早めに修理に出してもらったほうが長持ちはもちろん、常に100%に近いスペックで使うことができます。
他のモトクロスで使うモデルなども同様に細かいチェックが必要ですが、ここらへんのモデルは革よりも樹脂パーツが多いブーツです。
ストラップやバックルなどが壊れた場合はJリペアで修理対応ができますが、ブーツ本体のフレームなどの樹脂パーツが割れてしまった場合は修理ができません。
競技で使うものであればスペックは重要なので、大きく割れてしまった場合は買い替えをおすすめします。
というように長く使い込んで育てていく公道メインのモデルと、レースで通用するスペックを持った競技用モデルでは考え方が違う部分があります。
それぞれに合ったメンテナンス方法と使い方で自分の足に合った使いやすいブーツでバイクライフを楽しみましょう!
Jリペアとは?
Jリペアは日本国内でガエルネブーツを専門に修理するサービスです。
修理を担当しているのは唐鎌さん。
元々Jリペアの師匠に弟子入りし、修理技術を学んで現在唐鎌さんで2代目。
代替わりしてから約7年ガエルネブーツの修理を専門にしている職人さんです。
全国からJリペア経由で修理依頼されたブーツはここで修理されています。
極稀に直接持ち込みなどもあるそうですが、Jリペアは基本郵送メインで受け付けているサービスです。